connect 2 music -30th Anniversary Mix-

TM NETWORKが大好きなFanksの音楽ブログです

#3 Love Train / TMN

こんにちは。

TM NETWORK(TMN)をテーマに送るCDレビュー、今回は「Love Train」です。

ジャケットは、RHYTHM REDツアーの衣装をまとった3人です。小室さんが久々の真ん中です。ちょっと上から目線なのがイヤかな(苦笑)。

'91年にリリースされたこのシングルは、'90年に突如TM NETWORKからTMNリニューアルしてハードロック路線に転向したかと思いきや、一転、TM NETWORK時代を匂わせるポップなメロディー、サウンドに回帰し、さらに「カメリア」のCMタイアップの相乗効果もあってか、現在に至るTM史上において、最大のヒットを記録したのでした。といっても、70万枚程度でミリオンには到達しなかったけど・・・。TMの見えない壁って何なんだろう、としばしば考えるんですが、まあ、それはまたの機会にしましょう。

ビデオクリップです。サングラスじゃない木根さん登場は有名ですね。TPD時代の篠原涼子も登場。

この曲の特長的な点は、やはりサビはじまりであることでしょうか。この時期、タイアップ狙いのサビ始まり曲がチャートを席巻してた記憶がありますが、その流れに乗った感じも受けます。「カラオケを意識した」という小室さんの発言は、この曲あたりからでしょうか。この曲がなければ、その後の時代はなかったかもしれないというのは言いすぎか。

サウンドは原点回帰とはいうものの、イントロからギターが前面に出てくるあたりは、ハードロック色の強かった「RHYTHM RED」期を経た後であることを感じさせます。

歌詞は、小室さん自ら手がけてます。当時ウツと木根さんから「昔より作詞家としての成長が感じられる」とか評されてましたっけ。たしかにメロディーに言葉がきれいに乗ってる感じを受けます。「涙の惑星 痛みの流星 大地の嘆き聞こえる」というようなフレーズが入ってるあたりもそう感じさせるのかもしれません。地球とか宇宙とかを連想させるSF的、俯瞰的な表現はこの後に続くアルバム「EXPO」のテーマにも通じるものがあります。また、タイアップCMのテーマ「LOVE EARTH」を意識してのことだったのかもしれません。ただ、こういう表現のせいで、いったい何をうたっている歌なのかはいまいちよくわかりません。まあこの曲に限らずですが・・・(苦笑)。「Love Train もどれない このまま君を連れ去ってLove Train あきらめた二人の愛をもう一度」とかだけ見ると、やり直そうとする二人がかけおちでもしようとしてるのか?とかも思えるし・・・。まああまり突っ込まない方がよさそうです。

TM情報を得るために当時音楽雑誌をことごとくチェックしてた自分は、特に小室さんの発言を読みながら、小室さんの思考スピードの速さに舌を巻いたものでした。思考の対象が、今現在活動していることではなく、常に一つか二つ先にあるんです。この頃だって、リニューアルしてハードロック路線かと思ってたら、ループサウンドだ、クラブだ、カラオケだ、って、すでに行動とずれまくってる・・・。これだけ思考が早いと飽き性になってしまうのも仕方ないと思ってしまいます。これが凡人との違いなんでしょうね。これを振り回されると思うか、楽しいと思うか。そういう意味では、楽しいと思っていた(はずの)ウツと木根さんは、ほんとに貴重な同士です。これからも小室さんをどうか見捨てないでくれ!(笑)

脱線しましたが、この曲で一番好きなのは、最後のサビの転調部分です。小室さんも当時「ぐっとくる」といってたところなんですが、ほんとに今聴いてもぐっときます。この「ぐっとくる」感じが、後述するMixバージョンでは感じられないんですよね。だからオリジナル版は聴き甲斐があります。

当時、TMメンバーはTVにかなり出演していて、欠かさずチェックしてましたが、その中で、ミュージックステーション(Mステ)でオンエアされた「Club Mix」が非常にかっこよかったんです。ちなみにこの回は木根さんは体調不良でお休みしてました。僕はこれを当時ラジカセで録音して、脳内再生できるほど、聴きまくりました。そのテープもいつしかなくなって、デジタル化する機会も失ってしまい悲しかったんですが、Youtubeで再度視聴できたときは非常に嬉しかったです。UPしてくれた人に感謝!!でした。興味ある人は見てみて下さい。時代を感じるワンレンダンサー(笑)。

この曲にはCDで聴けるMixバージョンが現在3つ存在します(ライブバージョンは除く)。

1. club mix
2. extended euro mix
3. Extended Mix

1は、元々アルバム「EXPO」に収録予定だったのですが、シングルが予想以上にヒットしたため、新規ファンを獲得しようという意図だったのか、あえてシングルがそのまま収録されることとなり、却下されてしまった曲です。ただ、EXPO購入者限定プレゼントCDとして、ごく一部のファンだけが耳にすることができました。僕は当然ハズれてしまって、長らくCD収録を待ち望んでました。そしてついに20周年の'04年に発売されたEPIC企画のファン投票によるベスト盤「Welcome to the Fanks!」DISC3(おまけディスク)に収録されたのでした。これは嬉しかったです。だけど、同じ「Club Mix」という名前なのにあのMステ版とはだいぶ印象が違います。僕はてっきりMステ版のようにサンプリング音を駆使した派手なバージョンを期待してたんですが、ちょっと地味な感じです。

2は、1をベースに小室さん自身がリミックスしたもので、'93の「CLASSIX2」に収録されました。名前のとおり、ユーロビートっぽい音色が追加されてます。

次の動画は、音は2ですが、映像は1のもの+αを使って、ちゃんとウツが歌ってるように編集されてます。ご苦労様です、って感じですね。

3は、20周年のとき発売された「NETWORK™ -Easy Listening-」に収録されたもので、別Mixというより、新たに作り直したセルフカバーです。音には当時小室さんが傾倒していたトランス色が反映されていて、ウツのボーカルも録音しなおされています。サビ始まりでない、最後のぐっとくるサビがない、とオリジナルにあったおいしいところがカットされた作りのため、個人的にはいまいちなバージョンです。あと、オリジナル版でもギターとコーラスを担当してた葛城さんのコーラスがフィーチャされてますが、ちょっと強すぎるかなという感じを受けます。

次の動画は、20周年の頃、フジTV「MUSIC FAIR」出演時の映像。後半から3です。ちなみにこれ録画してDVD化したんですが・・・、あれ、どこいったっけな??(苦笑)

【第4回予告】

「Love Train」とは両A面扱いで、ファンにもいまだに根強い人気の「We love the EARTH」です。

【オマケ】

僕は好きです♪でもGET WILD'89の出来には負けるかな。