#39 TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE / 小室哲哉
昨年6月に、ネットでストリーミング配信された小室さんソロライブのDVDがついに発売されました。
これを見れなかった僕は、どれだけこのリリースを待ち望んだことか・・・。
ネットでの感想も「素晴らしい」というものが本当に多くて、自分の目と耳で堪能できる日が来るのを待っていました。
特に、「流血」「血まみれ」など、プロレスでもやってたんですか!?(笑)と思うような、ショッキングなワードを見たときは、現場を見れなかった人間からすると、果たしていったい。いかほどのプレイだったのかと妄想が妄想を呼ぶ日々でありました。
このパッケージには、CD2枚も同梱されていますが、取り急ぎ、DVDを見終わりました。
「茫然」
「すごすぎ」
もう言葉がありません。いったい、どんな表現をしたらいいんだろう。
とりあえず、TM時代も含め、小室ソロを20年以上追いかけてきた僕でさえ、これほど刺激的で濃密で興奮できた小室ソロを味わったことはなかったのではないか?と思うほどの、感動の2時間でした。
今という時に、「tk-trap」「SYNTHESIZED TRANCE」を超える作品に出会えたことが本当に嬉しい。真の意味で、本当に復活してくれたんだなと思いました。
ライブのプレイとしては、小室さんはキーボードに囲まれた狭いエリアを動くだけで、TMやglobeのときのような派手なパフォーマンスがあるわけでもなく、映像としては正直いって、楽しめる部分は少ないと思います。「2時間ずっと先生を拝める」ということで嬉しい人もいるかもしれませんが(笑)。
ただ、キーボードプレーヤとして、ひたむきに集中して臨む小室さんの姿に、終始引き込まれました。特に、ドラムソロでの噂の流血シーンの鬼気迫る感じは、圧巻でした。「小室哲哉はやっぱりロックの人だ」と改めて思いました。
セットリストもなじみの曲がずらっと並んでいて、本当に興奮しました。デジ2からの選曲も多く、個人的には楽しめました。TM、globeを含め、小室ファンであれば、きっと至福の2時間を味わえると思います。
ネットで予習なんてしないで、まずは手にして、観て聴いて欲しいです。
パッケージにいい印象を持っていない人もいるようですが、僕は最初全くよくわからなくて、観終わってからその意図がわかりました。洒落がきいてていいじゃないかと思いましたね。決して、作品の質を落とすものではないと思います。
DVDとしては、チャプターが設定されておらず、曲を飛ばして聴くことはできません。でも、「あの日」を何もいじることなく、真空パックにした記念すべきパッケージと思えば、たいした問題ではないです。
僕はこれとあと2枚のCDを楽しみながら、来月のTM NETWORK@武道館2DAYSを待つことにします。