#30 Still... / 宇都宮隆

こんにちは。

今日は、ウツの2000年6月発売のアルバム「WHITE ROOM」から「Still...」です。
ちょっとペースを上げて、ウツ版BLUEの記事を書きます！（と宣言してみる・・・ｗ）

「WHITE ROOM」は、ウツがEPICからTRUE KiSS DiSC（詳細は、Wikipediaのこちらをどうぞ）へ移籍後にリリースした作品です。その後、ウツはR&Cへ移籍しますので、TRUE KiSS DiSCでのただ一つの作品ということになります。オリジナルアルバムとしては、'98/4の「fragile」以来となるので、結構スパンは空いてますね。

WHITE ROOM

なお、このへんの移籍の話は、'99/7から再始動したTM NETWORKの活動と多分にリンクしてるんですが、また前置きが長くなりますので・・・。

とりあえず、「WHITE ROOM」は、TM再始動後の企画ものっぽいシングル3枚＝「GET WILD DECADE RUN」「10 YEARS AFTER」「Happiness×3 Loneliness×3」のリリースと、アルバム「Major Turn-Round」の序章ともいえるシングル「MESSaGE」のリリースのちょうど間にリリースされた、ってことだけ書いておきます。

こういうリリース事情を考えると、「WHITE ROOM」という作品の存在自体を知らない人も多いんじゃないかなという気がするんです。僕は、「WHITE ROOM」のリリース当時、ウツはTMの活動中によくフルアルバムを作ったなあと感心した記憶があります。しかも、単に曲を寄せ集めただけのアルバムではなく、実はあの「CAROL」のようなコンセプトアルバムとなっていて、結構凝った作りになっています。ライブはそのストーリーを意識した構成だったとか。お話は、「J」という男の生き様を描いたもので、大人向けです。もちろんライブでの「J」はウツです。

Wikipediaの「WHITE ROOM」のページには「藤井徹貫の筆によるノヴェライズ版が公式サイトのウェブショップにて販売されていた」とあるんですが、僕はこれを読んだことないので、歌詞から想像できる以外の細かなストーリーはわかりません。でも、これを知らないからといって、アルバムを楽しめないかっていうとそんなことはないんで、お持ちでない方はぜひお買い求めいただいて、聴いてみてください。歌詞に耳を傾けながら聴けば、いろいろ絵が思い浮かぶはずです。

なお、「WHITE ROOM」には、アニメ『モンスターファーム〜伝説への道〜』主題歌である「FLUSH」と「Be Truth」が収録されているので、TMを全く知らない低年齢層が「FLUSH」「Be Truth」つながりで「WHITE ROOM」を知っている可能性もありそう・・・。なお、「FLUSH」はシングルとしてリリースされていて、そのC/Wとして「Be Truth」が収録されてます。いずれもシングルバージョンとアルバムバージョンは違っていて、現在、「FLUSH」と「Be Truth」のシングルバージョンは、シングル以外では、ベストアルバム「TAKASHI UTSUNOMIYA THE BEST 2000-2004」で聴けます。大好きな「Be Truth」は後日取り上げる予定。

「WHITE ROOM」は、先に書いたように、内容的にお子ちゃまが聴いても？？な内容と思うので、なんでタイアップされたのかちょっと不思議な感じ・・・。「FLUSH」はたしかにサビはキャッチーではありますが・・・。大人の事情ってやつでしょうか(苦笑)。「Be Truth」の良さは、ガキにはわからないだろう、きっとｗ　なお、僕はそのアニメは見たことないです。どんな感じなのかなあ？と思って動画を探して見ましたが、残念、ありませんでした。

アルバムテイストとしては、「fragile」のディープさを感じさせつつ、ロックンロール色を前面に打ち出した感じ。ポップさも「fragile」よりあると思います。ディープさは、歌詞の大半を「fragile」のときと同様に、牧穂エミさんが手がけていることにも依るでしょう。

ちなみに、「WHITE ROOM」のライブ映像は、現在、ウツのソロ15周年を記念してリリースされた「Takashi Utsunomiya 15th Anniversary Memorial DVD BOX」に特典として収録されているDVDでしか見ることはできません。僕、これ持ってるんですけど、、、いまだに見てない（オイオイ）・・・今書きながら思い出したので・・・（汗）今週末にでも見てみますｗ

こちらに「WHITE ROOM」のライブレポが載ってたので、気になる人はどうぞ。雰囲気は感じ取れるかも。

さて、「Still...」ですが、アルバム10曲中、9曲目の曲。ラストの曲「Be Truth」に向けて、主人公の「J」が自分自身を省みて、ある女性へ想いを募らせ、そして決意を固めていくところを描いています。あんまり書くと、曲の余韻もへったくれもなくなってしまうので、まあ、ぜひ聴いてみて下さい。僕はこの歌詞、かなり好きです。

最後に、「Still...」を知らない人に聴いて欲しかったんですが、残念ながら動画はございません；；

代わりといってはなんですが「WHITE ROOM」の収録曲である、1曲目の「OUTLAW」と、6曲目の「Jumping Jack Show」を見つけたので、聴いてみて下さい。どちらもロックナンバーです。

そして、今現在、ウツは、タイトルに「Jumping Jack Show」を掲げてツアー中。なぜ今「Jumping Jack Show」なのか？わかりません・・・。ちょっとツアーにも参戦できないので、参戦した方、教えてください！

では、そのツアーの告知動画で締めたいと思います。