#29 GRAVITY OF LOVE / 小室哲哉
こんにちは。
今日は、1989年11月にリリースされた小室さんのソロシングル第2弾「GRAVITY OF LOVE」です。
唐突に感じる人もいるかもしれないですが、この曲について書こうと思ったのは、今日のこのニュースを見たからです。
浜崎あゆみ :新作「L」でシングル25作連続首位 松田聖子抜きソロで歴代1位
浜崎あゆみ、シングル25作連続首位で歴代単独1位 松田聖子の記録22年ぶり更新
小室ファンなら、「松田聖子抜きソロで歴代1位」という部分にビビッとくるものがないでしょうか??
そう、松田聖子さんのシングル25作連続首位という記録を阻止したのが、なんと小室さんの「GRAVITY OF LOVE」だったんです!! ちなみに、小室さんはこのとき1stソロシングル「RUNNING TO HORIZON」に続いて2作連続チャート1位という記録を残してます。ソロシングルでチャート1位を達成したのは、TMでは小室さんだけだと思います。参考までにWikipediaをどうぞ。
そして、今回、シングル25作連続首位という記録を、小室さんの曲が収録された作品で浜崎さんが達成したということです。
実は、自分は、1989年当時、まだCDを買うほどのTMファンでなかったこともあり、シングル25作連続首位記録阻止した曲は「RUNNING TO HORIZON」だとしばらくの間、勘違いしてました。小室さんのソロシングル1位は「RUNNING TO HORIZON」だけと思ってたんで、「GRAVITY OF LOVE」もチャート1位を取っていたってことを後年知ってかなり驚いた記憶があります。
いやあ、それにしても、なんかすごく因縁めいているというかなんというか・・・。小室さんは喜んでるのかな。もしかすると、avexに策士がいて、記録を狙ったのかもしれないですね。
「L」という作品には、「L」という曲は入ってないようで、パッケージはなんでも4形態も用意されてるようです。まず、4形態共通の3曲が、小室さん作曲の「Last angel」「Virgin Road」の2曲と、槇原敬之さん作曲の「Sweet Season」だそうです。さらに4形態のうち2形態に、TMの「SEVEN DAYS WAR」のカバーが入ってる(!)。しかも2形態それぞれで収録バージョンが異なって、Orchestra versionと、TK Acoustic Piano versionだとか(!!)。
・・・これって完全にFANKSや小室ファンがカモられてませんか?w 僕はさすがにTKプロデュース期全盛の頃みたいに、「なんでもかんでも買ってやる!」という馬鹿げた気力(苦笑)はだいぶうすれてしまい、復帰後のプロデュースものでは、北乃きいちゃんの「花束」を買っただけです。有線でたまたま聴いて曲も歌詞もいいなと思ってしまって。「L」はパスかな。ボーカルもなあ、、、まあ言いすぎはやめておこう。
さて、「GRAVITY OF LOVE」ですが、ソロ1stアルバム「Digitalian is eating breakfast」からの先行シングルの1枚でした。「Digitalian is eating breakfast」は、当時の高性能&べらぼーに高額な音楽機材であるシンクラヴィア(なお、すでに事業は停止したらしい。詳しくはこちら)を使って作られた実験的な1枚。自分はかなり好きなアルバムの1枚でして、語りだすときりがないので、またの機会に譲ります。
「GRAVITY OF LOVE」は、小室さんの作詞作曲。ギターに、当時のTMサポートメンバーだったB'zの松ちゃんこと松本孝弘さんが参加してます。
曲は、小室さんの数ある曲の中でも、かなりポップ。クオリティも非常に高いです。メロディーは、TKプロデュース期のような単調さやこねくり回した感がなく、自然でやわらかくかわいらしい感じです。これをもしウツが歌ったらどんな感じになるのかちょっと想像がつかないです。歌詞のせいもあるんですが、TMというより女性アイドルが歌う方がはまりそう。
歌詞は、「GRAVITY(重力)」や「ガリレオ」など科学や宇宙を思わせる言葉とか、「カブリオレ」という車の言葉がミックスされてるあたりが、小室さんの個性を感じさせます。もしソロでなくTMや他人に提供する曲として小室さんが歌詞を書いたとしたら、もっと別の歌詞になってたかも。TMN期以降のちょっと洗練された感じの一歩手前という感じが、僕は個人的に好きです。
シングルには、GRAVITY OF LOVE (SHEP PETTIBONE SPECIAL REMIX) も収録されてました。僕は、中古でゲット! アルバムには未収録のかっこいいバージョンなのでぜひ探して聴いて欲しいです。
では、知らない人は、ぜひ一度聴いてみてください。
・・・といいながら、この映像は初めてみました^^
最後は、脱線ネタを2つ。
小室哲哉×松田聖子といえば、小室さんが提供した「Kimono beat」ですよね。この歌はお見合いをする女性を歌ってます。後年、小室さん自ら2ndソロアルバム「Hit Factory」で歌詞を男目線に変えたバージョンでカバーしてます。でもそのカバーバージョンで描かれているのは、お見合いする男の話でなく、なんとお見合いをする女性に想いを寄せてる男の話なんです。この男、気持ちが抑えられずついにお見合い開場に潜入して彼女を奪いにくる! なんか懐かしのトレンディードラマみたいですw では、オリジナルとカバーを続けてどうぞ。
小室哲哉×浜崎あゆみといえば、小室さんのTV番組「TK MUSIC CLAMP」のエンディング。まだデビュー前の浜崎さんが歌声を披露してました。残念ながらこの映像はUPされてませんでした。
もう一つは、KEIKOとのコラボ「a song is born」。
オリジナルは、「VARIOUS ARTISTS FEATURING songnation」に収録されたミディアムナンバーとなっています。その続編「songnation 2 trance」収録のトランスバージョンがこれまたかっこいいっすヨ!