connect 2 music -30th Anniversary Mix-

TM NETWORKが大好きなFanksの音楽ブログです

#21 Nights of The Knife / TMN

こんにちは。

今日は、1994.4.21にリリースされたTMNのラストシングル「Nights of The Knife」です。
すいません、今日は無駄にダラダラ長いです。

今日、2010.4.21は、TM NETWORKデビュー26周年!! なにはともあれ、またこの日を迎えられたことをFANKSのみなさんと素直に喜びたい!! 去年はなんともいえない気分で迎えた4.21でした。でも、今年は明るい光が見えてきたし、3人のこれからを楽しみに待ちたいと思います。

4.21、まずはこの日は「金曜日のライオン」を聴くとか、なにかアルバムを聴くとか、なかば儀式みたいに一日を過ごす人もいるでしょうか(笑)。まあ、僕も終了後の2,3年はまずは「Nights of The Knife」を聴いて・・・なんてアホなことをしてましたっけ、ハハ。まあ、ファンなら1年の1日くらいそういう日があってもいいですよね。僕も今日はこのブログで意識してたこともあって、通勤から「TMN BLACK」を「金曜日のライオン」からスタートしてリピートで聴いてました(笑)。

さて、「4.21」といえば、以下の3つが挙がると思います。

  1. デビュー
  2. 終了
  3. 20周年

このうち、デビューの1984.4.21の記憶があるのは、当のメンバーと関係者くらいで、FANKSの方なら、2つめか3つめではないでしょうかね。

20周年の2004.4.21は、運よくチケットが取れて(というかそのために一時的にFCに入った 笑)、横アリで3人+葛G+FANKSの方と過ごせました。ライブの出来自体には賛否両論ありましたが、個人的には非常に楽しめたライブでした。あの空間にいれただけでなんか幸せでした。

とはいえ、インパクトのでかさという意味では、やはり1994.4.21が一番で、TM関係の記憶の中でも、これに勝る日はきっとこれからもないでしょう(うーんと'08のあの日はまた別として・・・)。

そんな僕の1994.4.21から始まった「TMN終了」にまつわる記憶を今日は書きたいと思います。昔、他のブログに書いてたバックアップが残ってたのでそれを元に。

1994年の4月、僕は、東京で一人暮らしを始めました。そして、迎えた4.21。事前にTMの新曲がリリースされることは知ってましたから、その日の夕方、即行ショップに買いに走ったのでした。そして手にいれた「Nights of The Knife」

ジャケットは黒に赤字。「ふーん、リズレか?」くらいにしか感じませんでした(笑)。というのも、実は、CDを買ったときも、家で聴いたときも、自分は「終了」の事実を知らなかったんです。その日の朝刊を賑わせていた「終了宣言」の一面広告のことも然り。新聞なんてとってるわけもなく、二度寝大好き野郎が朝のTVニュースなんて見るはずもなく・・・。

一応、終了宣言の全文を載せておきます。今更ここで一言一句をつっこむのはやめときましょう。後にも先にもこんな幕切れを用意したのは、TMくらいではないでしょうか。

TM NETWORKからTMNに至ったすべてのプロジェクトを予定通り終了します。
今後、TMNあるいは、TM NETWORK名義の新作が発表されることはありません。
当然、コンサート及びイベント等々の活動を行うこともありえません。

これは1984年4月21日、TM NETWORKがデビューした時点から想定していたプログラムの実行に他なりません。
ビデオクリップやレーザーディスク等のAUDIO&VISUAL感覚に支えられた、ニューメディア第一世代を意識した、本プロジェクトは今公演を以って全工程を完了します。
ユニット、終身雇用的なバンドではなく、独立した個性の連帯という形態のTM NETWORKはデビューから斬新な存在でした。
その精神をTMNも継承し、小室哲哉宇都宮隆木根尚登を中心にしながらも、有機的な拡散を行ってきました。
また、ヴィジュアライズされたショーに於いても、ストーリー性を持つコンセプチュアルなステージに於いても、賛否両論はあったにしても、それまでのコンサートとは一線を画すエンタテイメントを提供できたと自負しています。
そして音楽的にも後続するアーティスト達にインパクトを与え、アイディアを供給し得たのも事実である、と認識しています。
彼らのヒット曲の中に自分たちのオリジナリティーを見い出すことで、本プロジェクトの意義の大きさを客観的に位置づけることもできました。
従って、TM NETWORKからTMNへの10年間で日本の音楽シーンに、何らかの形で一石を投じられたものと考えます。
そして、本プロジェクトは当初の予定通り終了します。
10年に渡り協力、応援、激励して頂いた、全ての方々に、心からの感謝を贈ります。


今後、小室哲哉宇都宮隆木根尚登は各々が独立した個性であることを前提に新しいプロジェクトへ移行します。


21世紀対応のエンタテイメントとカルチャーを提供し得る存在でありたい、と思います。
今後の活動にご期待ください。

1994.4.21 小室哲哉 宇都宮隆 木根尚登

最初この曲を聞いた感想は「ありゃ、なんだバラードかよ???」といささか拍子抜けでした。でも、1994.4.21がデビュー10周年であるということを3人が十分すぎるくらい意識していたのは知っていたので、歌詞の内容自体は、よく伝わってきました。ただ、意味深な言葉もちらほらと・・・。あの「一途な恋」に続くシングルとしては、正直、物足りないっていうんでしょうか、TMらしくないって感じでした。

 新しい始まりが今 ドアの向こうまで
 近付いてきてる
 じっとしてられない 今夜はこのままじゃ
 眠りにつけそうもない 君と

 ささやかな夢をかかえて 昔君とただ
 街を見下ろした
 あの丘に行きたい あの頃の気持ちを
 ふと思い出したくなったのさ

 Nights of The Knife 君を抱きよせ
 この街に 踏み出そう
 Dream on

 ハイウェイがビルの 谷間を突き抜けてく
 贅沢な夢を かなえている街
 見えない力に 流されそうな日々
 闘い続けた 君に励まされて
 We are going to,
 We are going to step into the night

 行き過ぎる車のライト 君の横顔を
 輝かせてゆく
 いつのまにそんなに きれいになったのか
 おとなびたほほ笑み せつないね

 なつかしいあの街角に もうすぐ夜明けが
 訪れる前に
 話しておきたいよ あしたからのことを
 新しい何かが 始まると

 Nights of The Knife 切り開きたい
 目の前の 暗闇を
 Dream on

 終わりのない夢 終わりのない情熱
 これからもずっと 走り続けるさ
 どんな過去さえも 君と乗り越えてきた
 きっとふたりなら 何もこわくはない
 We are going to,
 We are going to make a brand-new day
 見えない力に 流されそうな日々と
 闘い続けた 君に励まされて
 We are going to,
 We are going to step into the night

 終わりのない夢 終わりのない情熱
 これからもずっと 走り続けるさ
 どんな過去さえも 君と乗り越えてきた
 きっとふたりなら 何もこわくはない
 We are going to,
 We are going to make a brand-new day

新しいはじまり、そして、これからも走り続ける・・・。

これだけ聴いたらとてもTMが終わるなんて想像もできません。てっきりTMの第3章が始まるものと思ってました。

そして、この歌の持つ本当の意味は、その日のウツのソロラジオ番組(岸谷五朗さんのラジオの中の1コーナー。23:40くらいから15分程度)で、ウツ自身の口から聞いて、知ることになりました。

TMN終了」

んんん???

終了?しゅうりょう?シュウリョウ?

えぇーー、おい、何言ってんだよ!!

呆然自失とはまさにこういうことをいうんですね。頭真っ白っていうんですか、鳥肌立つ感じというかなんというか。言い表しようのない、頭の中を駆け巡る「なぜなぜなぜ」の嵐。

そのあと、25:00からオールナイトニッポンTMN終了特番。そこでは3人が生出演して、メッセージをくれました。でも頭はまだグルグルしてる感じ。ほんと訳わからん状態。なお、このラジオ放送の一部は、現在、DVD化もされているビデオ「DECADE」で3人の姿と共に聴くことができます。

衝撃の4.21の翌日から、5.18、5.19の東京ドーム2DAYS「4001 DAYS GROOVE」まで、TMN3人は怒涛のメディア攻勢を展開しました。ラジオ、TV(いいとも)など出まくり状態でしたねえ。悲しいやら、嬉しいやら。

5.18、5.19の2日間とも3人に会いに行けたのは、本当にラッキーでした。僕にとって、人生の至福の時といえる瞬間の一つでした。僕の最初で最後のTMNライブでしたから。どちらのチケットもキャンセル分が取れたんですよ。頑張って、まだ不慣れだった渋谷のピアに並んで買いに行ったっけ。

この2日間を超えるライブをいまだ経験してません。あの内容の濃さ、あのテンションは、あのときだからこそできたと思います。特にファンのあの熱気は異常(笑)。この2日間で、拍手しすぎて、手の平がひび割れました、まじで。

帰りの中央線でのおじさんの会話が忘れられません。

「なんか、今日はやけに混んでますねえ」
「ああ、東京ドームでNTTのライブですよ」(笑)

この年は、かなりTM関係にお金を貢ぎました。一人暮らしできついってのに、いきなり終了ライブ。そのあと、ベストアルバムが出て(しっかり全部買った)、限定BOXが出て(しっかり予約してゲット)、ライブ+記念ビデオ(ライブ行ったのに、ビデオもCDもゲット)が出て、百科事典のような限定本「4001(だっけ?)」(ゲットしたものの量多すぎで未だに全部読んでない 笑)が出て・・・。これだけで軽く5万円オーバー。学生にはしんどい出費でした。さらに、休む間なくTKプロデュース関係ががんがん出始めて、なんか学業そっちのけで見事にどはまり。たぶん、いろんな意味で、運命変わりました(笑)。

「終了」について、いろいろあったことは後年知ることになります。そして、FANKSが、ある意味、もてあそばれたということも・・・(苦笑)。「Nights of The Knife」が実は小室さんの苦悩の日々を意味する「Nights of TK」だったなんていうのもどっかに載ってましたね。ほんとか後付けか知りませんが。木根さんの本でしたか。

東京ドーム最終日、アンコールで小室さんは恐ろしいことをさらっと言いました。「また3人でやる可能性がある」と。その場にいたときは真意はよくわかりませんでしたけどね。終了と言いながら、気持ちのどこかではTMを続けたい、けど続けられない理由がある、っていうことが、よくよく考えると伝わってきます。

そして、'99年、「終了宣言?ああ、そんなのあったっけ」といわんばかりに、あっさり「TM NETWORK」名義で再始動。自分は絶対GABALL SCREEN」で活動するに違いないなんてバカみたいなことを考えてました(笑)。

ただ、再始動したとはいえ、やはり1994に「何か」が終わってしまったことは間違いない。正直、最初の10年期と同等に渡り合えるのは「Major Turn-Round」とあとは数えるくらいだと自分では思ってます。残念だけど。

まあ、なにはともあれ、大好きなものが消えて無くなってしまうという事実は、例えようのないショックであり、1994.4.21の「TMN終了」は、間違いなく、僕の人生を揺るがした一大イベントだったのでした。

さて、「Nights of The Knife」についてですが、歌詞は、盟友、小室みつ子さん。「Fool On The Planet」に出てくる丘がイメージされてるそうで、そう考えるとふわっと景色が浮かんできます。

この曲は、横アリの20周年ライブのアンコールでも演奏されましたが、そこでこの曲を聴いたとき、この曲の良さに改めて気づかされたって感じでしょうか。今まではどうしても「終了」のイメージで聴いてる自分がいましたが、このライブで「終わる」ことより「新しい始まり」の方に感覚がシフトしたというか。

そして、その後、TMとしての音楽的な「新しい始まり」はないまま、皮肉にも、「新しい始まり」は、とんでもない形でファンの前に訪れたのでした・・・。

そして、また、真の意味での「新しい始まり」がこれからまさに訪れようとしてます。木根さんがうたってくれた「春」がようやく訪れて、3人が奏でる音もきっとそこにあるはず。その音が届く日を心から待ってます。

それでは、最後に笑いで締めます。ここ最近見た動画の中でもNo.1!!大爆笑必至!!必見です。

作った人、天才!!絵の選定、はめ方、センスに脱帽。そして、にじみ出るTM愛(笑)。
木根さーん、実はしゃべってるでしょ?(笑)

長くなりましたが、今日の記事は以上です。駄文読んでいただきありがとうございました。

次回は、どうしよう。
ウツネタだと次は「if you wish...」の予定なんですが、同時期の「detour」ネタも書こうかどうしようかと思ってて、別のネタを思案中。